研究内容

 数〜十数ナノメートルの大きさの物質は、分子や原子が数千個集まって構成されており、ナノ物質やナノ材料と呼ばれます。このナノ物質は、単独の分子・原子では示さない特異な性質を示すことがわかってきました。特に、ナノ物質の光・電子機能は非常に有望で、LEDやレーザーなどの発光デバイス、太陽電池、バイオイメージング、さらには量子情報通信に応用されており、今後の技術発展には欠かせない物質となっています。

 今後我々が豊かな生活を送るためには、光エネルギーの有効活用が必要不可欠です。光エネルギーを有効に活用するには、物質が光を吸収して生成する「励起子」を詳細に調べてうまく操る「励起子エンジニアリング」が重要です。この観点から見ても、ナノ物質は非常に優れた材料ですが、新しい材料ゆえにわかっていないこともたくさんあります。

 増尾研究室では、「様々なナノ物質を作る」「ナノ物質を並べて機能化する」「ナノ物質の光機能を調べる」「ナノ物質の光機能を制御する」ことを中心とし、光エネルギーの高度利用を目的として日々研究を行っています。

 

 

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